樂焼の創始者長次郎黒茶盌、初代長左衛門の師であった楽家四代一入の黒朱釉茶盌、そして初代長左衛門の飴茶盌を展観。

樂焼は長次郎に始まり、その一族である樂家によって桃山時代から今日まで伝承されてきている日本を代表する陶芸。そして、その京都・樂家と関係を結ぶ窯に、金沢の大樋焼がある。開祖・大樋長左衛門が樂家四代一入から樂焼の技術を十年にわたり学び、飴釉の伝授を受けて金沢で樂焼窯を開いたのが始まり。

大樋焼は、その縁の恩恵によって、十一代にわたり存続してきている。
今回の長次郎黒茶盌は、東京・和可菜コレクションから大樋美術館への寄託契約の一環として陳列。この三碗から、その時代と関係性を垣間見ることができる。